ヒペリカム (エンビーフレア)
オトギリソウ科 オトギリソウ属
今日はちょっと怖い話を ・・・
・・・ 弟切草の伝説をご存知ですか?
一見、梅のようにも見える この可愛らしい花にまつわる 恐ろしくも悲しい伝説を ・・・
『 昔々の平安時代、花山院の御代に 先祖代々鷹匠を家業としている家に暮らす二人の兄弟が
おりました。
その家には 鷹の傷をすぐに治す秘伝の薬が伝えられていました。 この秘伝の薬は、鷹の傷に
本当によく効く薬でしたが、その家の者以外には決して口外してはならないとされていました。
ところが ある日のこと、弟はお酒に酔って、ついその薬の秘密を他人に話してしまいました。
そのことを知った兄の晴頼は 非常に怒り、 怒りに身を任せて刀を抜き、弟を斬り殺してしまった
のです。
先祖代々伝わる秘伝の薬の材料は、 「薬師草」と呼ばれていた草で、 これを乾燥させて煎じて
用いていましたが、 この悲しい出来事以来、 この草は、弟切草(おとぎりそう)という名で世に知ら
れるようになったそうな 。。。
弟切草の葉を透かしてみると ぽつぽつと黒点があり、 それがそのとき切り殺された弟の血痕だと
言われています。 』
そんな由来からか 弟切草の花言葉は 【 恨み 】 【 敵意 】 【 秘密 】 。。。 ゚Д゚) アワワワ
さらに 弟切草は ・・・
傷に効く薬草であるとともに、毒草の性質をも 併せ持つ植物でありまする 。。。
弟切草には ヒペリシン という 体内の光化学反応を異常に促進させる物質が含まれております。
そうして そのヒペリシン、 日陰にいる間は何の問題もないのですが、 口にしたものが陽の光に
当たったとき ・・・
そのものに 皮膚炎、脱毛を引き起こし、場合によっては皮膚の壊死にまで至らしめるという恐ろしい
物質なんだそうです 。。。。
実際に家畜などが被害にあうこともあるとか。 (それも白い牛に多い。)
欲したものを 文字通り 「闇の世界」 へと誘う 弟切草 ・・・
敵意と恨みを 秘密のヴェールにつつみ、今日もどこかで咲いています 。。。。。 (ウチの庭・・・)
でも ミツバチはそんなの気にせず せっせと花粉集め。(笑)